ご自宅や実家の解体を検討中の皆さまのなかには、解体工事の進行スケジュールについて知りたい方もいるのではないでしょうか。
「解体工事はどのくらいの期間で完了するの?」「工事スケジュールの流れは?」など、計画するうえで気になることは多いものです。
この記事では、契約締結から工事開始準備、工事期間中、そして工事完了後まで、4つの段階に分けて解体工事の全体的な流れを解説します。また、工事前後の計画を立てやすいよう各工程での作業と所要時間についてもご紹介します。
解体工事を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
解体工事のスケジュール|契約締結までの流れ
解体工事を行うにあたり、解体専門業者との本契約までには「約1ヶ月」が見込まれます。契約までの主な工程と期間の目安は以下のとおりです。
・業者選び:約2週間
・現地調査の同行:最大1週間
・見積もりの比較検討:約2週間
・正式契約の締結:最大1週間
依頼する業者選びは、解体工事を検討する際にまず行う作業です。解体業者は全国に多数存在し、自身の希望に沿った最適な業者を見つけるには一定の時間がかかります。最終的に2〜3社に絞り込むためには、「約2週間」必要となるでしょう。
選んだ業者には、見積もり作成のために現地調査を依頼します。現地調査では、解体予定の建物の大きさや周囲の状況などが確認されます。業者によっては施主も立ち会うことが求められる場合がありますので、同行し、作業を共に確認しましょう。
一般的に、現地調査は見積もり依頼後「1週間以内」に実施されます。
見積もりが届いたら、じっくりと比較検討してください。費用の内訳や工期など、細部にわたり検討し、契約を進める業者を選びます。現地調査の結果をもとに見積もりが作成されるまでには、「約2週間」かかる見込みです。
最終的に依頼する業者が決定したら、正式な契約へと進みます。本契約では、業者から契約内容の詳細説明や解体までの準備に関する説明がされます。契約依頼から実際の契約締結まで、「約1週間」で完了することが一般的です。
人気のある業者は予約が取れなくなることがありますので、早めに業者選びから契約締結までの手続きを進めることをおすすめします。
解体工事のスケジュール|工事着手まで
工事を開始する前には、必要とされるいくつかの準備作業を行うために1ヵ月ほどかかります。工事開始前の主な手順と時間の目安は、以下のとおりです。
・必要書類の作成・提出:約1週間
・ライフラインの停止と撤去の申請:最大2週間
・住居の整理:3日程度
・近隣住民へのあいさつ:半日程度
まずは解体工事に必要な「解体工事届出書」や「道路使用許可申請書」などの書類作成と提出から始めます。これらは通常、業者が担当するため特に心配する必要はありません。
次に、電気やガス、水道などのライフラインの停止や撤去に関する申請を行います。電気やガスは撤去申請、水道は工事の際に使用するため一時停止申請が必要になります。各手続きには「最大2週間」が見込まれるため、速やかに契約会社へ連絡を取り、申請しましょう。
また、住居内にある家具や物品の選別、不要品の処分などの整理は依頼主で実施する必要があります。遺品整理を専門としている業者もありますので、必要な場合は確認してみましょう。片付けや掃除などの整理作業には「3日程度」を見積もってください。
工事開始が近づいたら、近隣住民へのあいさつを行います。あいさつ回りは通常、解体業者と共に行い、工事による騒音や振動について事前に説明します。地域によってはあいさつすべき家が多いことも考慮しつつ、「半日程度」で終わらせるのが一般的です。
解体工事のスケジュール|工事期間中
すべての準備作業が終わったあとは、いよいよ解体工事が開始されます。木造住宅の解体には、通常「約2週間」が必要とされています。工事期間中の工程と時間目安は、以下のとおりです。
・養生の設置:約1日
・屋根の取り外し:約1日
・内部解体作業:約3日
・建物本体の取り壊し:3〜7日
・基礎の撤去:約2日
・廃材の処理:約1日
・解体現場と周辺の清掃:約1日
最初に、保護措置として建物を覆う養生シートの設置と、作業のための足場を組みます。工事中のほこりや騒音が周辺に漏れ出るのを防ぐと同時に、屋根の解体作業を安全に進行するために足場が重要となります。
一般的に、養生の設置は「1日程度」で完了する見込みです。
続いて、屋根の解体と内部の取り壊し作業を行います。屋根は主に手作業で解体され、「約1日」必要となるでしょう。建物内部の解体においては、異なる材質の廃材が発生するため、適切な分別作業も含めて「約3日」かかります。
建物の主体を解体する作業は、専用の大型重機を使用して行われます。この工程が最も時間を要し、「最大7日間」かかると見込んでください。
建物の上部構造が取り除かれたあとは、コンクリート製の基礎を取り壊す作業が続き、「約2日」必要です。
最終的には、木材やコンクリート片など解体工事で生じた廃材の分別と処理を行い、現場と周辺の清掃をして工事を締めくくります。
解体工事のスケジュール|工事終了から引き渡しまで
工事が終わったあとには、依頼主が行うべきいくつかの手続きがあり、「約2週間」ほど必要となります。工事完了後に必要な手続きとかかる時間の目安は以下のとおりです。
・土地の正式な引渡し:約半日
・追加請求の確認・支払い:約1週間
・建物の滅失登記申請:最大1週間
工事が終了したら、まず土地の引渡しを行います。引き渡し時には、「敷地内に残存物はないか」「すべての廃材が適切に処理されているか」などを確認しましょう。
引渡しが滞りなく完了したあとは、解体工事の最終費用の精算に進みます。追加で発生した工事費用がある場合は、詳細と金額を細かく確認しましょう。最終支払いの期限は、土地引渡しから「1週間以内」に設定されることが一般的です。
手続きの最終段階として、建物がなくなったことを法的に認めるための建物滅失登記を行います。申請の手続きは、解体業者から提供される必要書類を用いて速やかに済ませると安心です。
まとめ
住宅の解体にかかる全体的な期間は、「約1ヶ月~3ヶ月」が目安です。
私たちのNK建設では、店舗や住宅をリフォームする際の内装解体や空き家の解体工事を承っております。鉄筋コンクリート造のビルやマンションから一般の木造住宅まで、幅広い施工が可能です。
粉塵や騒音の管理に努めながら、お急ぎの場合は夜間工事にも柔軟に対応いたします。
解体工事をご検討中の方は、ぜひお気軽に当社へご相談ください。